HOME


ウェルカー社ベーキングオーブンのリビルド


ご使用中の機械は経年劣化や酷使により、だんだんその性能を落としていきます。
そんな大切な機械を永年の経験と豊富な技術力で見事にリビルドいたします。


機械に使用されている部品ひとつひとつを丁寧に分解・洗浄し、部品の欠損や老朽化まで細かい点検を実施しております。
このページでは弊社工場内で行っているオーバーホール過程をご紹介させて頂きます。
ぜひご検討の際のご参考にしていただければ幸いです。


まずは、写真で比べてみましょう。

リビルド前 ****** リビルド後


それでは、工程の流れをご紹介します。

【オーブン本体の分解】

パネルを外しながら、断熱材をすべて抜き取ります。
※オーブンに使用されている断熱材は「グラスウール(ガラス繊維)」を使用しておりますので、人体に影響を及ぼす心配はございません。
長年使用されていた石床にも、かなりの劣化が出てしまいます。
石床を交換するのはもちろんですが、石床が乗っている本体側の点検・清掃も兼ねて、すべての石床を抜き取ります。
オーブン正面パネルと後側の焼成室を接合している箇所(ネジ・骨組)もサビや劣化がでます。分解しサビを落としていきます。


【不良箇所の特定・分解と、老朽化の程度確認】

オーブンで一番劣化が激しい箇所は、やはり水が常に流れる蒸気筒・そしてウェルカー社独自のスチームジェネレーター(蒸気発生室)です。一度本体から取り外し、穴やサビ・内部の詰まりなどを確認します。
使用できるパネルは洗浄・磨きを行い再利用しますが、今回のケースではパネル本体がサビによる腐食が激しいため、交換を行うことにしました。
配線部・電装部のチェックを行います。
配線の経年劣化やねずみによる損傷などで漏電を起こしていないか確認します。


【各部品の交換・洗浄・溶接修理・部品製作】

今回は正面パネルは新しいものに交換しましたが、ウェルカー社では正面パネルはステンレス板を使用し、サイドパネルは耐久性の強い鉄板に特殊塗料をコーティングしていますので、あまり経年劣化は出にくい箇所です。当社では洗浄と再塗装を行うことがほとんどです。
どんなに耐久性の高いステンレスを使用しても常に温水が流れていれば、サビによる腐食は出てしまいます。蒸気筒はすべて新品に交換し、また接合部は構造上弱い箇所なのでリング盤で補強します。
スチームジェネレーターも水によるサビが出てしまう箇所です。
しかし鉄板はかなり厚いものを使用しておりますので、よほどの穴や腐食がない場合は内部のサビをこまめに取り除き、再利用します。
オーブンの骨組み箇所は隅々まで目視・点検を行い、溶接修理や補強作業を終えたら、耐熱塗料で再利用します。


【組立】

各パーツの洗浄・点検・製作が終了したら、順番に組み立てて行きます。まずは骨組みから始まり、給水銅管・パイプ・スチームヒーター・etcと順々に組み立ていきます。
左写真でもわかるように、焼成室内のサビを落とし、耐熱塗料(焼成の際に影響が出ない程度)を施し、同時に落としきれていない内部のサビをエアーで飛ばしていきます。
マグネットスイッチボックスです。
オーバーホールの際には、ほどんどの電装部品が新品に交換されます。また配線も同様に交換を行い、一段一段間違えのないようターミナル配線を行います。
左写真は、重要な部分/スチームヒーターの配線を行っているところです。この配線を間違えるとスチームが出ない原因となりますので、慎重に配線を施していきます。
また、スチーム用給水銅管も新しいものに交換し、キレイに銅管の位置を整えてスチームジェネレーターへ接続します。
左写真は、デジタル式サーモスタットです。
ウェルカー社では、アナログ式サーモスタットを起用していますが、オプショナルでお好きなタイプに変更が可能です。

ぜひ、ご相談下さいませ。
すべての部品を取り付けたら、数日かけてゆっくりと昇温を行い、同時にスチームテストも幾度もなく行います。
電流値の測定・記録を終えたら。。。。

最後に、ウェルカー社の名盤ロゴを装飾しリメイクは終了です。
写真撮影を終え
お客様へ納品させていただきます。
ご興味がございましたら、是非ご一報いただければ幸いです。

社員一同喜んでご案内させていただきます。

電話  047-442-2921
メール q@shinkofoods.com


このページのTOPへ